平昌(ピョンチャン)で味わう山の絶品グルメ~焼肉・山菜ごはん・マス刺身・そば
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2019/10/03 改:2019/10/04 

平昌(평창、ピョンチャン)といえば、2018年に冬季五輪・パラリンピックが行われた都市。オリンピックの熱気に包まれたあの場所をいちど尋ねてみたいという方もいらっしゃることでしょう。

映像を通して大会を見ていた方はご存知の通り、スキー場があるなど山に囲まれた地域です。そして大きなジャンプ台があります。


[平昌ジャンプ台]

平昌郡のあたりは平均標高が700m。名物料理といえば、山菜やソバのほか、川魚、そして焼肉といったものがあります。この記事では平昌の名物グルメを一気にご紹介します。

平昌ではどのように移動するか?

平昌での移動はどうするか?ということですが、人口が少ないため公共交通がないか、あっても本数が少ないので、車が必要になります。観光客が自家用車以外の交通手段を利用してグルメ旅をする場合、タクシー等でピンポイントで訪れる以外には方法がありません。

この記事ではまず平昌の名物料理を知っていただき、アクセスしやすいバスターミナル周辺の食堂で同様の料理を召し上がっていただくことを想定したものです。

平昌郡の場合は、大関嶺IC(横渓ターミナル)周辺に飲食店が集まっています。

平昌のバスターミナル別の観光情報は以下をご覧ください。

平昌(ピョンチャン)の観光&アクセスはこれでバッチリ!

もし秘境のグルメを求める方は、以下の情報をご参考に自力で出かけてください。

名物の山菜ご飯~コンドゥレナムル(곤드레나물)ご飯

コンドゥレナムル(곤드레나물)というのは、江原道、慶尚北道の北部で採れる山菜。特に平昌のお隣、旌善(정선、チョンソン)で有名です。

「コンドゥレ(곤드레)」のもとの意味は、酔っぱらった人が「べろんべろん」になることを表す擬態語。この山菜が風になびく時、「べろんべろん」に見えることからこのような名前が付いたと言われています。

●コンドゥレご飯
平昌にはコンドゥレご飯(곤드레밥)が味わえる食堂があります。こちらは珍富面にあるソンジュ食堂。コンドゥレご飯

コンドゥレナムルは、お米と一緒に炊いて食べますが、香りがなかなか良い食べ物。薬味醤油をかけて食べます。これは食物繊維も豊富。体によい山菜として、韓国で一時期ひそかなブームになりました。

このお店ではコンドゥレナムルがたっぷりのっており、白ゴマがかかっています。

1人前12,000ウォンの料理でおかずが豊富。豆腐や煮魚、そしてジャガイモの煮物、その他キムチ類など素朴なおかずが揃っています。

お店の雰囲気は韓国の昔の居酒屋の酒幕(주막、ジュマッ)に似ています。ドライブがてらでかけてひと休みしていくのに丁度よさそうな食堂です。しかし通り道にこれといった観光地がないのがネック。

韓国にお住まいの方で自家用車がある方、お友達と旅される方なら立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

ソンジュ食堂(성주식당)
江原道平昌郡珍富面ドゥイルリ 124-1
033-335-2063
11:00~18:00
アクセス:珍富ターミナルから約6キロ(タクシー利用8000~9000ウォン)

そば料理

平昌といえば、韓国を代表する短編小説『そばの花咲く頃(메밀꽃이 필 무렵)』の舞台。こうした小説もあり、平昌はそばの名産地としても知られています。

もちろん麺料理としてのソバも食べます。それは「マッククス(막국수)」や「冷麺」ですが、平昌にやってきたら市場のグルメ、食堂のサイドメニューとして、以下のようなお焼きを召し上がってみてください。

●メミルジョン(메밀전병)
メミルジョンは、こちらは日本での言い方をすれば「そばチヂミ」です。そば粉とつなぎを入れてお焼きにします。中身は白菜やキムチが入っていたりします。

●メミルチョンビョン(메밀전병)
メミルチョンビョンは、メミルジョンをクレープ状にして、中にキムチや春雨などをくるんで巻いたお焼きです。手軽に味わえるこの地域ならではの名物料理です。

メミルチョンビョン

どちらもおやつ感覚で食べられるものなので、市場に立ち寄ったらぜひ召し上がってみてください。

平昌の素朴なグルメ、そば料理~韓国を代表する短編小説『そばの花咲くころ』の舞台へ

マスの刺身(송어회)

平昌は養殖マスの産地で、毎年冬にマス祭りが行われています。韓国語で「송어(ソンオ)」です。産地のすぐそば、そして新鮮なのでお刺身として頂くことができます。

見た目はサーモンみたいに見えますが、皮がついていたりして身は少しコリコリとした食感があります。マスの刺身は25,000ウォン。

韓国ではお刺身を食べるときに包み野菜に包んで酢コチュジャンをつけて食べますが、ここでは少し異なります。

キュウリやニンジンなど野菜が刻まれており、酢コチュジャン、ごま油、そしてきな粉をかけ、それを刺身につけ、包み野菜に包んで食べます。

そして最後にはシメのメウンタン(매운탕)も。

山のなかにあるお店ですが、すぐそばの清流のせせらぎを思いながら召し上がってみると、よりおいしく感じられます。

운두령(雲頭嶺)
江原道平昌郡龍坪面雲頭嶺路 825
033-332-1943 11:00~19:00
珍富ターミナルから約15キロ

韓牛の焼肉

そして韓牛の焼肉です。平昌をはじめ、この江原道ではブランド韓牛が飼育されています。とくに平昌の隣の横城(황성)という地域はかつて牛市場があったこともあり、韓牛で有名な地域です。

一般的な焼肉店ももちろんあるのですが、平昌には「韓牛マウル」というセルフ焼肉店があり、こちらは直売所で購入して後ろにある食堂に持ち込んで食べるというものです。

100g:10000ウォンを超えような最高級の肉を購入し、炭火焼で召し上がってみてください。焼肉セット料金が1人あたり5,000ウォンほどかかりますが、キムチやおかずなどが出てきます。

このお店は平昌郡内と近くの原州市を含めて数店舗あります。店舗の写真は大和本店ですが、観光客は大関嶺面が行きやすいかと思います。

こちらも平昌の澄んだ空気のなかで、美味しい焼肉を召し上がってみてください。

オリンピック開催地、平昌で最高級の焼肉をリーズナブルに

※平昌韓牛マウルは平昌郡
※写真は大和店(本店)。

●大関嶺店
位置:大関嶺ICから400m。
江原道大関嶺面京江路 5195-25
アクセス:横渓ターミナルから徒歩15分。タクシー基本料金程度。

平昌のグルメを堪能しよう!

この記事では、平昌のグルメを一挙にご紹介しました。ソウルでは絶対に味わえないグルメを堪能するなら、ぜひ平昌までやってきて、平昌五輪の熱気を思い起こしながら、名物料理を味わってみてください。




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