若者の街・弘大(ホンデ)で味わう朝食~旅の活力をチャージするおすすめの朝ごはん
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2019/03/16 改:2022/09/26 

韓国屈指の学生街でもあり、若者の町である弘大(ホンデ、홍대)。弘益大学校がある学生街でもあります。昼間はストリートパフォーマンスをする若者もいて非常ににぎわい、夜になると食事をしたりお酒を飲んだりする人たちが集まってきます。

この記事ではそんな若者の町、弘大で朝食をとりたい方のためのお店をお伝えします。

弘大には朝から営業している店が少ない!

弘大周辺で朝に食事を摂ろうと思っても、早い時間帯からオープンしている店が少ないことがネック。もし営業をしているとすれば、24時間営業のチェーン店かカフェならいくつかあります。

また、弘大エリアで特徴的なのはカフェやベーカリーなどの個人店でモーニングメニューを提供しているお店があり、韓国料理にこだわらなければ、そのような場所で食事をすることを検討されてもよいでしょう。

ただし7時頃のように朝早くから、チェーン店ではない地元のお店で朝食を、という方は明洞や東大門で食事をされるのがよいかもしれません。参考:明洞の朝食東大門の朝食

弘大(ホンデ)の朝食マップ

弘大エリアの朝食マップです。駅近くには24時間営業のチェーン店が多いので、もし早朝や深夜に食事をされる方は駅周辺の大通りを歩いてみると、営業している店がいくつか見つかるでしょう。

大学が始まる時間帯になると、弘益大学校周辺のお店やカフェもちらほらと営業を始めます。例えば午前8時以降など、少し遅めの時間にこのあたりにいる場合は、駅のそばではなく、大学周辺での食事も検討してみましょう。

まず最初にご紹介するのは、弘大入口駅周辺の24時間営業のチェーン店です。

早朝の場合は、弘大入口駅近くの24時間営業のチェーン店で!

弘大入口駅近くには、24時間営業のチェーン店がいくつかあります。どこにでもあるお店なので安心感はあり、美味しくて大きくハズレがないというのは、こうしたチェーン店の良いところです。

駅近くには豚クッパの「豚寿百」、ユッケジャン専門店「ユッデジャン」、牛骨を煮込んだソルロンタンを提供する「神仙ソルロンタン」などのお店があります。

●テジクッパ、豚寿百(돈수백、トンスベク)
豚寿百(돈수백、トンスベク)は、釜山の名物である豚のスープご飯「テジクッパ(돼지국밥、テジクッパ)」のチェーン店。柔らかな豚肉が入ったスープご飯、豚湯飯(돈탕반)は7,000ウォン~。

豚肉が入っているとはいえ、豚骨ラーメンようにこってりしているわけではなく、さっぱりした味わいなので朝食にも適しています。朝から豪快にお肉が食べたいという方は、このお店の名前を冠した豚寿百(トンスベク、돈수백)がおすすめ。お値段は9,000ウォンです。

こちらは茹でた豚肉が熱されて出てくるので、運ばれてくるときも冷めません。そのままお肉を味わってもよいですし、スープに入れればクッパとしても味わえます。

●ユッケジャンチェーン、ユッデジャン(육대장)
ユッケジャンの専門店「ユッデジャン」は、韓国最初のユッケジャンチェーン。お笑いタレントのキム・グラ氏がこのチェーンのイメージキャラクターになっており、入口のドアには彼の写真がプリントされていて、出迎えてくれます。

ユッケジャンは牛肉や野菜などを唐辛子粉やニンニク、コチュジャンなどで味付けをして煮込んだスープ。日本の食堂ではお馴染みですが、韓国にはユッケジャンのお店は多くありません。

ユッケジャンは8,000ウォン~。下の写真はハイ貝(꼬막、コマッ)が入った、コマッユッケジャン(꼬막육개장)でお値段は9,000ウォンです。

赤々としたスープは辛いながらも旨味があります。野菜も入っているので、おかずとともにバランスよくいただけることも魅力。

辛さに関していえば、現地感覚ではほどよい辛さなので、あまり心配する必要はないでしょう。ただ日本人の一般の感覚からすれば辛い部類なので、「辛い料理を朝から食べて、気持ちを引き締めたい」という方にもこのユッケジャンはおすすめです。

●有名ソルロンタンチェーン・神仙ソルロンタン
神仙ソルロンタン(신선설농탕、シンソンソルロンタン)は、韓国のソルロンタン(설농탕)のチェーン店。このお店は日本人観光客のあいだでもよく知られているお店です。ソルロンタンは牛骨を長時間煮込んだスープ。漢字では「雪濃湯」という表記もされます。

このお店は弘大入口駅9番出口から徒歩3~4分のところに位置し、大通りから弘大正門へと続く道に位置しています。ソルロンタンは8,000ウォン~。

ソルロンタンにはお好みで塩を入れたり、キムチやカクテキ(韓国語では깍두기、カクトゥギ)を添えて食べます。脂っこくはなくとてもあっさりとしているため、朝食にも最適です。

このような料理は注文してからすぐに出てきます。栄養素たっぷりのアツアツのスープを朝から味わって、一日の活力としてはいかがでしょうか。神仙ソルロンタンは24時間営業のチェーン店なので安定した味。ぜひいちど味わってみてください。

弘大(ホンデ)のすぐそばのお店なら

●タッコムタンのお店、タラットゥ(다락투)
タラットゥは、弘大正門に位置する公園のすぐそばにあるタッコムタン(닭콤탕)のお店。コムタンとは牛肉スープですが、タッコムタンは鶏のスープ。

鶏肉には弾力があってその触感の良さは最高。ボリューム感もあり、しっかり噛みしめていただきます。営業時間は朝9時からなので、その時間まで朝食を待てる方はぜひこの店に立ち寄ってみてください。

タデギという辛味が入ってはいますが、苦手な方は取り除けばよいですし、もともと全体的にはさほど辛くないので安心です。弘大正門前で朝から美味しい料理をしっかり味わってみましょう。

●朝食に最適な韓国式トースト~Issacトースト
韓国旅行のときの朝食のひとつとして人気が高いのはトースト。韓国では大きな鉄板の上で食パンを焼き、横で薄焼き卵やハムを焼いて、野菜などとともにパンのあいだに挟んで、ホットサンドにして食べます。砂糖とケチャップの味が基本。

弘大正門前にあるチェーン店のIsaccトーストです。こちらは韓国各地にあるトーストチェーン。屋台で売られているようなベーシックなタイプとは異なり、ケチャップではなく、このチェーン店ではドレッシングのような特製ソースがかかっています。

どこでも食べられるチェーン店のトーストではありますが、弘大入口前という非常に探しやすいところに位置しているため、旅行者にとっては行きやすいお店だといえます。

番外編・日本人オーナーが運営するベーカリー「青い鳥」

弘大(ホンデ)の人気ベーカリー「青い鳥」。パン職人として日本で経験を積んだオーナーの小林さんがカロスキルにある「TOKYO PANYA」を経て、2014年にオープンしたお店です。現地の韓国人たちにも人気を集めており、小林さんは韓国のテレビに出演されていたりもします。

もともと韓国のベーカリーにはない、焼きそばパンやメロンパンは人気。そのほかカレーパンなど、韓国のベーカリーには存在してこなかったものが並んでいます。もちろんパンの触感や味も申し分なし。日本式の美味しいパンがソウルでも味わえるのです。

「青い鳥」はカフェにもなっており、コーヒーを飲みながら、パンを店内で味わうことができます。朝8時から営業しているため、旅行中なら朝食としてもよいでしょう。

旅行中に韓国の日本のベーカリーでわざわざパンを食べるのも、と思われるかもしれませんが、現地の人たちに受け入れられているパンの美味しさをぜひ確かめてみてください。

朝食に最適な韓国式トーストで

弘大で朝を過ごすときは、上で紹介したようなお店を訪れるとよいでしょう。ただ、その後も弘大エリアで遊ぶという場合は、最初から24時間営業のカフェに入ってお店の開店時間まで時間を潰す、という過ごし方も悪くはないかもしれません。

とはいえ、朝はできるだけ美味しいものをしっかり食べてほしいもの。弘大近辺のお店をぜひ利用してみてください。




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