本格オンドル部屋で韓屋ステイを愉しめる「公州韓屋村」
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2019/02/04 改:2019/02/04 

百済の都が熊津があった忠清南道・公州(공주、コンジュ)。ソウルからは高速バスで約1時間半で行くことができるので、初めての地方旅行にも適した場所です。公州を訪れる方の多くの目的は、主に百済時代の世界遺産巡りではないかと思います。

公州にも観光ホテルがあるにはあるのですが、伝統を意識する方は伝統家屋の韓屋(한옥、ハノッ)に泊まってみる、というのはいかがでしょうか。

楽しい韓屋ステイ~公州韓屋村に泊まってみよう!

公州韓屋村は2010年に建設された施設。お手軽な価格で韓屋ステイができるのが魅力。ソウルの北村(プクチョン、북촌)でも韓屋には宿泊することができますが、地方ということもあり、とにかくゆったり過ごしたい方におすすめです。

公州韓屋村へは、公州バスターミナルからは道のりで4キロ。タクシーで約10分。近くに国立公州博物館と、宋山里古墳があるので、観覧のあとに訪れてもよいでしょう。

伝統式床暖房のオンドルがあることが魅力!

公州韓屋村を歩きながら、韓屋の佇まいや趣きを感じるのもまた良いもの。いちばんの魅力だと感じるのは、韓国の伝統式床暖房のオンドル(온돌)です。

公州韓屋村のそれぞれの部屋には、薪をくべて燃やした韓国の伝統式床暖房があります。実際に火を焚いているため、かすかな香りを感じられるので、それもまた魅力。部屋にシャワーとトイレは完備されています。

暖かいオンドルの部屋に布団を敷いて寝るのですが、少々暑く感じることもあり、少し窓を開けたりと温度調節が必要。オンドルの部屋では焚口に近いアレンモッ(아랫목)が暖かく、ウィンモッ(윗목)が涼しいので、暑いときは寝る場所も調整してみてください。

宿泊は部屋料金で1室あたり平日50,000ウォン(約5,000円)、休日70,000ウォン(約7,000円)~とお手頃価格。グループ旅行では大人数での宿泊もおすすめ。

公州韓屋村は文化体験ができる施設でもあり、そうしたプログラムも用意されています。学生たちの修学旅行や団体で宿泊するにも適している場所です。

地域色の感じられるお食事も愉しめる!~公州韓屋村のレストラン

公州韓屋村にはレストランや売店が併設されているため、ちょっとした買い物や食事も敷地内でできます。大人数での団体旅行に適しており、宴会も楽しめますし、地域色が感じられる食事が楽しめることもまた魅力です。


[公州韓屋村には宴会メニューも]

忠清南道は山や海に面した地域でもあります。そんなこともあってか西海岸でもよく獲れるクロソイ(우럭、ウロク)の料理や、山で獲れるカワニナという貝、韓国語ではタスルギ(다슬기)、この地域の方言ではオルゲンイ(올갱이)というのですが、それを使ったスープが出てきました。

朝食には公州クッパ(공주국밥)。牛肉を煮込んで味を出したソルロンタンですが、公州クッパは長ネギが多く入っていることが特徴、とのこと。その地域ごとに微妙なの違いがあるようです。値段は8,000ウォン。


[朝食は公州クッパ(ソルロンタン)で]

このように公州韓屋村での宿泊は、韓屋の趣、そしてオンドルとともに、食事もいろいろと楽しめます。

百済の都、公州でオンドル部屋への宿泊を

韓国の伝統的な雰囲気のなかで宿泊するなら公州韓屋村はおすすめ。ここに訪れたら、ぜひオンドル部屋に宿泊してみませんか。きっと心地よいひと時を過ごせることでしょう。

公州韓屋村(공주한옥마을、コンジュハノンマウル)
料金:平日1泊5万ウォン~、休日7万ウォン~(1室基準)
公州韓屋村・公式ページ




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ソウルを午後に発って、ここでゆっくり過ごし、翌日にソウルへ戻るというプランもよいでしょう。時間のある方は、1泊2日、2泊3日で公州、扶余を訪れてみてください。



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