有名どころから穴場まで!釜山の5つのビーチへ出かけてみよう
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2019/06/03 改:2019/07/19 

韓国第2の都市であり、港町である釜山。夏になると韓国各地から海水浴客が訪れてにぎわいます。

夏休みに釜山を訪れる際には、海水浴を満喫しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では釜山の中心地からも近く、観光客が訪れやすい5つのビーチ(機張郡・日光海水浴場を除く)をご紹介します。

釜山の海開きはいつ?

釜山の海水浴場の海開きは6月と7月に分かれます。海雲台、松亭、松島海水浴場は6月1日、広安里、多大浦、日光海水浴場では7月1日に海開きとなり、ともに8月31日まで海水浴場が開かれています。

また8月上旬にはそれぞれの海水浴場で釜山海祭りが開催されるので、そのイベントに合わせて海に出かけるのもよいかもしれません。

日本でも韓国でも同じですが、海のレジャーを楽しむ際には、くれぐれも事故等にはお気を付けください。

海雲台海水浴場~韓国屈指の人気ビーチ

釜山屈指のビーチといえば、「海雲台海水浴場(해운대해수욕장、ヘウンデヘスヨクジャン)」。ここは韓国で誰もが知る海水浴場です。釜山のビーチへ足を延ばすなら、必ずいちどは立ち寄っておきたい場所。周辺にはホテルがあり、カジノや温泉もあるリゾート地。海外からの観光客も訪れます。

「海雲台」の由来は、新羅の文人で各地を旅してまわった崔致遠(최지원、チェジウォン)が名付けたとされています。当時から美しい景観だったのだろうと考えてしまいますが、現代では観光化されたビーチで海水浴を楽しむといった場所のように思います。

ビーチ近くには地元ローカルな市場もあり、海に面しているだけに海鮮鍋やヌタウナギ焼きのような様々なグルメが味わえます。市場の周辺にも飲食店が多く、観光で訪れるには利便性が高い場所です。

●海雲台周辺のホテル
釜山にあるビーチ周辺で宿泊するなら、海雲台周辺がよいでしょう。天然温泉で海水浴場が眺められるスパや、カジノがあるパラダイスホテル釜山を筆頭に、東横イン釜山海雲台、海雲台グランドホテルなど観光ホテルがいくつかあります。

またホテルよりは安価に泊まれるモーテルもたくさん集まっているので、宿泊する場所はたくさんあります。ただ、夏休みシーズンは賑わうので予約はお早めに。

■海雲台海水浴場へのアクセス
地下鉄2号線海雲台駅下車徒歩約5分
西面駅から海雲台駅までは地下鉄で約30分

●ビーチの眺望・夜景を楽しむにもおすすめのタルマジギル(달맞이길)
海雲台のビーチの夜景を望むなら、ビーチの東側にあるタルマジギルに出かけてみましょう。タルマジギルは「月迎えの道」という意味です。

時間がある方は海雲台ビーチから徒歩で上がってもよいですが、少し距離があるので、最寄りとなる地下鉄2号線中洞駅からタクシーで行くのがよいでしょう。

タルマジギルにはカフェがあるほか、SPAがあったりするドライブコースでもあります。タルマジキルは春には桜が咲くなど、景観も美しい場所です。

タルマジギルからは海雲台ビーチだけではなく、広安大橋も望みます。晴れた日には対馬が望めるともいわれていますが、「釜山から見える対馬は蜃気楼ではないか」という説もあり、表示板にもそういった説明があります。

タルマジギルについては以下の記事をご覧ください。

釜山・海雲台おすすめ散歩道~タルマジキル(月見の道)

広安海水浴場~レインボーブリッジにも似た橋

広安海水浴場(광안해수욕장)は、海雲台ビーチに次いで釜山で人気の海水浴場です。海雲台に比べると比較的静かですが、海岸沿いにはカフェがあり、飲食店がちらほら。近くにはSPAなどもある場所です。

広安海水浴場のランドマークともいえる存在なのが、2003年に開通した広安大橋(광안대교、クァンアンテギョ)。ビーチに橋が架かっており、東京・お台場のレインボーブリッジにも似たような形をしています。

広安海水浴場のすぐそばには「広安里民楽刺身センター」があり、生簀にはいった魚をその場でさばい、お刺身を楽しむことができます。

■広安海水浴場へのアクセス
地下鉄2号線広安駅下車徒歩約10分
西面駅から広安駅までは地下鉄で20分弱

松亭海水浴場~のんびりできる穴場的なビーチ

海雲台からタルマジギルを超えた先には、松亭海水浴場(송정해수욕장、ソンジョンヘスヨクジャン)があります。ビーチの端には「松日亭」という東屋があり、ここは日の出の名所でもあります。

松亭海水浴場は海雲台よりも規模が大きいようですが、海雲台ビーチや広安ビーチに比べると観光客が少ないので、釜山の海水浴場のなかでは比較的穴場といえるでしょう。

景観もよいので心地よくバカンスを楽しみたい方にもきっと良い場所ではないかと思います。

■松亭海水浴場へのアクセス
東海線松亭駅から徒歩20分(バス利用時2停留所)
釜田駅から松亭駅までは電車で約40分

松島海水浴場~国内最初の公設海水浴場

松島海水浴場(송도해수욕장、ソンドヘスヨクジャン)は韓国初となる公設海水浴場。日本統治時代の1913年にオープンし、100年を超える歴史をもつビーチです。

歴史あるビーチながらも新しいアトラクションが整備されており、2015年には海辺にガラス張りの橋「スカイウォーク」が設けられ、ここを歩けば海上を歩いている気分になれます(高所恐怖症の人は怖いかも)。

さらに2017年にはビーチを横断するようにケーブルカーが設置され、100年の歴史を持ちながらも新たな観光スポットとして再注目されています。

■松島海水浴場へのアクセス
南浦洞からバスで約20分

多大浦海水浴場~釜山で最も南にあるビーチ

多大浦海水浴場(다대포해수욕장、タデポヘスヨクジャン)にやってくると、広々とした海岸に圧倒されます。長さよりも幅のあるビーチで、比較的浅めであることから家族連れにも人気のようです。

多大浦海水浴場は「没雲台(몰운대、モルンデ)」とも呼ばれる名所でもありますが、釜山の陸地のなかでは最も南に位置している場所です。

2017年に地下鉄1号線が多大浦海水浴場駅まで延伸されたことで、アクセスしやすくなりました。ビーチの後ろ側は公園のようになっており、そういった意味でもファミリーで楽しめる場所です。

ビーチの隣の入り江になっているところには、「釣り」という意味の”낚시”という看板が掛けられていたり、こぢんまりとした食堂や民泊があったりし、海岸を訪れていると釣りを楽しむ人の姿も見られました。

■多大浦海水浴場へのアクセス
地下鉄1号線南浦駅から地下鉄で約40分

港町・釜山のビーチへ出かけてみよう!

釜山は港町というイメージが強い場所であるとともに、海雲台のような有名なビーチが思い出されるかもしれません。

しかし釜山の海水浴場を実際に隅々まで訪れてみると、観光地としてのビーチだけではなく地元民が愉しめるような穴場的な場所がいくつもあることがわかります。

海水浴を楽しむために釜山に行く人はもちろんですが、釜山に何度も行かれる方はあまりなじみのない海水浴場にもぜひ足を運んでみてください。




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